(25)『フラット化する世界[増補改訂版](下)』

うひ〜.長かったこの本.

フラット化する世界 [増補改訂版] (下)

フラット化する世界 [増補改訂版] (下)


上下巻あわせて850ページ以上あるってなんじゃそりゃ.でもでも長い分だけ楽しめました.著者は「世界はフラット化している」と言いながらも,すべてがそうであるとは思っているわけではなく,フラット化を進行形としてとらえているのですね.また,読み手の僕自身は,グローバリゼーションへのスタンスは批判的な立場・・・というよりも,その富と貧困の差,再分配の方法に問題があると考えているのです.つまり制度上の問題点.この本ではその部分に踏み込んでないので議論の仕様がありません.だから純粋に楽しんで読めました.
アルカイダうんちゃらの後半の記述は「はあそうですか」って感じですが,アメリカ人の母国を愛する心は伝わりましたよww 春のぽっかりと空いた時間を,読みごたえのあるこの本のために費やす価値はある思います.