簡単に届かない人はがむしゃらに

今年は僕のほかにも学校を変わる先生がいらっしゃって,けっきょく社会科からは2人が抜けることになります.で,この職場を辞めるにあたって社会科の専任の先輩方に挨拶に行きました.そうしたら「残念だ〜」「社会科は専任でとってくれないんだよ…」「本当は先生を採用するのがいちばんいいんだけど…」って全員言うんですね.そういう話は聞き飽きたっつーのww.まぁ,人事権のない先生に文句を言ってもしょうがないんですけど..


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本年度の授業も無事終わり,今日はまた仲のいい講師の先生との恒例のボーリング&飲み会でしたよ.適当に球を転がしてダラダラと飲み.そのなかでいいニュースがありました.他教科で2年目の女性の講師の先生が来年度からこの職場で専任になられるとのこと.いやーめでたいめでたい.先生は「不安ですよ」と連呼してましたが,僕は「案外頼るところを頼ればどうにかなるものですよ.頑張ってください!」って,お前だって経験ないじゃないかと心の中で突っ込みながらも励ましていました.僕がいうのもアレですが「せっかくチャンスを頂いたので頑張ります!!」とはっきり言える先生なので何も問題ないと思いますよ.



でも酔いを醒ましながらひとり帰る電車の中で思った.なんかこう,ある人はそれぞれ能力か才能か実力か,運かお導きかタイミングか,そういうものを備えていて,そこのテーブルの上にあるミカンを簡単に取るように,いろんなものを掴める人がいるんだよなぁって考えてました.そして同様に掴もうと思っても簡単に届かない人もいるということを.
僕は今回別の学校からお話を頂き,ラッキーで泥沼から脱出できるかもしれませんが,それでも「今回は何かまた上手くいきすぎだ」と警戒してます.最初は3年間の契約だから(今は殆どどの学校もそういった任期付きの専任契約なのでしょうがないと腹をくくってますが)期限がきたらアッサリ切られるじゃないかとか,そういうしょうもないことを考えたりしてます.
そんな「自分で考えてもしょうがないバカなことを考えるもんじゃないよ」とみんな言うでしょう.でも無理なんだよね.こと雇用に関していえば,良くない方向にしか考えられなくなってしまった.それぐらいこの大学を卒業してからの丸7年間で,何かがバキバキに折れたよ.そしてまた僅かな希望を繋ぎとめてくっつけて,また折れて,くっつけて,7年もその繰り返し.おかしくもなる.「来年はどうなるんだろう」とか「俺は将来どうなってしまうんだろう」とか,毎日とは言わないけれど,どこか頭の隅にそれがこびり付いていてはしゃげないというか...いや,いつもはしゃいでいるんだけど,何も不安要素を考えず生きていた学生時代には戻れないというか,つまり嫌な人間になった.(もともと根拠もなかったんだろうけど)自信もなくなったし.つまり人間としての魅力が減退したんだと思う.
たぶん,こう,すぐに手が届く人は魅力に満ち溢れているんだろうなって.やっぱり何をするにしても「苦労をした人のほうが…」っていうけれど本当にそうなんだろうか.特に教員なんて仕事は,ひねくれたネガティブな人間よりも,若くて熱い,来年とか再来年の収入の心配をしない人のほうがいいと思うよ.所詮2軍みたいな人間の言うことは説得力に欠けるでしょう.
僕はその立場がたとえタイミングと運だったとしても「やっぱり俺の実力がないからじゃないか」って思ってしまう.むしろそう思わないと,誰かのせいではなく自分のせいにしないと,負け惜しみを言っているようにしか自分には思えないから.せめて人のせいにはしたくない,そこまで俺は腐ってないぞというしょうもない最後のプライド.


ギラギラするなら自分の身の振りを考えることではなく仕事で全力を尽くしたいよ.4月からはそうなれるかな.ならなきゃダメだな.講師の1年目2年目を思い出して頑張ろう.身の振りを考えずに働いたときのようにがむしゃらに.



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(つけたし)
この日記を書いたあと,いつものぞかせてもらっている方のブログを読んだら強烈に感情移入してしまった.


http://d.hatena.ne.jp/hina-koma/20080303/1204550385


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