(24)『ルポ 貧困大国アメリカ』
この本を読み終わりました.
- 作者: 堤未果
- 出版社/メーカー: 岩波書店
- 発売日: 2008/01/22
- メディア: 新書
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アメリカのクソみたいな部分が垣間見れる本.下の本と同時に読み進めてよかったと思いました.サブプライムにかき回された貧困層の現場から,肥満化した児童の本当の理由,民営化されて効率主義に走った政府災害対策の大失態などが赤裸々に語られていきます.その中でも特に驚いたのが,ニューヨークでは盲腸の手術を受け,1日入院すると平均で243万円もかかるという狂った現状.国民皆保険制度が整っている日本では考えられない医療費で破産する人々と難癖をつけてくる保険屋・医師にも浸透する新自由主義にうんざりしました.
この本は読まないといけません.下の本の著者フリードマンさんのように成功する人は讃えられるべきだとは思いますが,山のように何の才能もない人々がその陰にはいることを絶えず忘れないようにすると,いろいろな物の見方ができるようになるんだろうなと感じました.