(17)『美しい国へ』
今さらこんな本を読んでしまいました.
- 作者: 安倍晋三
- 出版社/メーカー: 文藝春秋
- 発売日: 2006/07/21
- メディア: 新書
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ブックオフで100円で山積みになっていたので,つい買ってしまいました.
本を読んでみての感想はいろいろあるんですが,ひとつ思うことは安倍さんは誠実なんだなあ…ということです.よくよくよくよく言われることですが「おぼっちゃん」という言葉が本当によく当てはまる.
誠実な人なんですよ.しかしこの本で何を言いたいのかサッパリわからなかった.各章はうまくまとめられているんだけど,ふつうの本はあるテーマに沿って書かれているものでしょう? でもこの本は全体を読んでも芯がビシッと通っているものはない.一貫して書かれているというならば,安倍晋三当人が「俺はこんなこと考えているんだぞ〜.みんなわかってくれよ〜」という「俺ちゃん的メッセージ」だけだ.そんなのはブログでやればいいわけで.新保守だか知らんけど,国防と教育に関して言えば一貫するものはあるかもしれないから(でも実行できるかどうかもわからんし,根拠も不明だけど),それに絞って今度は書いてほしい.
あと,この人はコンプレックスの塊なんだろうなぁとも思った.人は大なり小なり劣等意識を持っているけれど,偉大な親族を持った安倍さんは僕らには到底理解できない重圧だったんでしょうね.その点だけは同情しました.