いつもと変わらない日

朝ギリギリに起きて,軽く走って駅まで向かう.満員電車に乗って,コンビニで朝食兼昼食を買って,職場に到着.高校生相手に下らない話を1つ,2つ…3つ,4つ…して,ノートチェック,プリントチェックをして,職場を脱出.大学院の院生室に向かい修士論文をひたすら進める…進める…………進まない..気付いたら7時間ほど経っていて,あわてて大学院棟を出る.酒臭いオヤジ満載の電車に乗って誰もいない家に帰ってきたら23時過ぎ.風呂を沸かしつつその間ダラダラとネットを徘徊.昨日の予告どおり買ってきた漫画の存在に気付いて読もうと思ったら0時をまわっていた.
いつもと同じ日.でも0時よりこっち側は違う.今日から29歳だ.今日はいつもと違う.今日だけいつもと違う.本当に? いつぞやの自分は20代最後の今日をこんなふうに迎えるとは思っていなかった.というより自分もこんな歳になるなんて,考えはできたけど想像はできなかった.案外たいしたことなかったよ.残念でしたかつての僕.
時間は連続しいて事実区切りなんて自らが作るものだ.今日から明日,来年,再来年.地球と一緒に僕らが回って太陽の周りを回って.でも自分らは回らない.また同じ自分には戻ってこない.上から見たら回っている.同じところに戻っている.でもそれは螺旋だと信じたい.横から見れば上に登ってるよ.今日の俺は違う.たぶん明日も.じゃなけりゃ同じ時間の線上,区切る意味などないものね.おめでとう俺.きっと昨日と違う僕,受け渡してくれた皆さんと共におめでとう.