自分のクラスタに合ったものを

昨日の日記の友人が「イギリスの食べ物は豆とか芋,冷凍食品ばっかり」と言っていたけど,僕はそんなので全然大丈夫です.イギリスで全然生活できますね.でも自分が美味しいものを食べたら感動することも容易にわかります.高級フランス料理とか食べたら涙を流すと思う(←例でそんなのしか挙げられない自体発想が貧困で経験がないんだなぁ).友人・同僚の結婚式に出たときは緊張感もあるので「これうめえぇ」なんて感じることは少ない.親に高い料理食べに連れて行ってもらったことも…ない.あったかな? フグならある.でも小学生だったそのとき値段を後で聞いて「2万円!! そんな高いのもう二度と食べに行くのやめようよ.うちが貧乏になっちゃったらどうするの???」って言って父親を困らせたっけ.まあうちは貧乏ではありませんでしたが(金持ちでもなかったけど),両親が「高級な料理は自分で稼ぐようになったら自分で食べに行きなさい」という考えを持っていたので,一度フグを食べに行った以外はなかったですね.別にそのことを恨んでもいないし,むしろありがたいと思っています.自分の稼いでいない人の金で一方的に良い思いをするなんてダメだわ.
で,今はどうなのかと.価値観の問題だけど,僕は安かろう悪かろうとは思っていても,良いものなんて今の自分には必要ないと考えています.でもまた別の考え方の人もいて「若いうちに良い物に触れていないと,その価値がわからなくなる」なんて言ってブランド物が好きな人がいましたが,でもその人は塾と掛け持ちしていた30代も半ば,学校の非常勤の同僚先生でした.月給30万円にも満たないのに貯金もできないで,物質的なものに投資してどうなるんだ?って非常に疑問に思いましたよ.自分への投資って言ってたけど,少ない収入で貯金はできているんでしょうか.自分がもし病気になったときに金銭的に誰かを頼るような人にはなりたくない.だから僕は社会人なのに入るお金をパッパと使ってしまって,貯金が全くない人は信用しませんよ.
まあそんなことを言ってみても結局は価値観だってことはわかってます.ブランド品とかお高い料理をお薦めする人がいるのも理解できます.頑張った自分へのご褒美に…それが月に1度2度ぐらいならいいでしょう(それがストレスの解消になるならむしろ推奨).そして自分がどこかにデートで出かけるにしても,ご飯は全部ファストフード・ファミレス,服装はオタっぽい…では相手に失礼だし,そういう最低限度のことはしっかりしようとは思います.でもバリッとした格好でかためていて,ディナーはいい値段のお店に入る人間が「月収200万円・青年実業家」なら良いですけど,「月収15万円・職業フリーター」だったら違和感ありません? 僕はだめだなそういうの.身の丈にあってないというか,貯金もしないで,まして誰かの援助を受けるぐらいなら良い物に触れる価値がその人にはないと思うのです.それに収入も大したことないのにそんな表装的なものを追うぐらいなら,本をたくさん読んでいたほうがいい・学校に通うとか,語学資格の勉強したほうがよっぽど自分への投資のように思うのですけど.価値観は人それぞれ.そんなの何度も言っているからわかっています.でもセンスは金をかけなくても磨けるものですよ.海外ではいい飯食って,ブランド品をまとっているのはお年寄りですよ.若者は貧乏ですからね.
パリス・ヒルトンは本人の努力はあるかもしれませんが(わかりませんが),父ちゃん爺ちゃんの努力の上に乗っているだけでしょう.彼女がいい服を着ていても全然いいとは思えない.お金をそういうものに投資しない僕らが,もし一生センスが磨かれなかったとしても別にいいですよそんなの.価値観が違うんだから.歳をとってその気になったら,その時に考えます.何かヘンなこと言ってますかね?