決起

昨日の夜は高校からの友人4人と久しぶりに会った.そのうちのひとりがイギリスから一時帰国したということで集まったのだけど.そいつはすごい奴でケンブリッチで企業研究者をやってる.まだ30にもなってないのに主任研究員ってどういうことよ? まあ,京都の博士課程を3年もかからずに学位とって修了するぐらいだから,別に何でもないことなんだろうけど.それでも肩書きからでしかその凄さがわからない僕らは面白い(可哀想とも言うw).どんなに現在活躍していても,会って下らない話をしてしまえば当時のまま.もともとそいつは高校時代から友達が僕らぐらいしかいなくて,大学時代も友達がいなかったらしく,そのヘンが逸般人っぽかったんだけど,昨日久しぶりに会ったら見事なまでに一般性を手に入れていたよ.よく笑うようになっていた.努力を惜しまず,結果が伴い,そして良い意味で自信が溢れている感じが,彼を魅力的な男に変貌させたのかもしれない.本当にすごいよ.僕も少しでも彼を見習ってがんばらにゃあいけんね.
僕らはお互いが大学や専門を卒業して社会人になって,以来,適度に集まっては下らない話や,盛り上がらない将来の話をしてきた.それを「決起」と呼んでいる.現状の閉塞感に誰となく囚われたとき,どこからともなく「決起しようぜ〜」と連絡が入る.べらべらとそれぞれが取り留めのない話をして解散.でもそこでエネルギーが充足されるんだな.だからこその決起なんだね.バカみたいな呼称だけどそうとしか言いようがない.
学生時代は無限なほど時間があると思っていた.いや思わなくても,思いもせずそこにはただ時間があった.煮詰まった空間とメンバーで代わり映えもせず.それぞれに大学やバイト先,就職したら職場の人間と新しい関係を構築していったけど,未だにこの人間関係を超えるものには出会っていない.利害関係や打算を気にしないで会えるような関係なんて,もうこの先出会えるのかわからないよ.僕がそう思っているだけではなく,必ず他の奴らも思っている.こんなこと言ってて,言えちゃう自分が,キモいなぁと感じる.でもキモくてもなんでもいい.それが事実だし仕方ない.きっと誰かが年取って死んだら,他の皆が葬式に行って涙を流すんだろう.そんな関係も悪くない.悪いわけがないよ.



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今日のBGMはB'zの“preasure'91 -人生の快楽-”ですよ.懐かしすぎで思わず噴いたww