90分授業

　水曜日はクタクタだよ。今日も家に帰ってきてから気付いたら1時間半も寝てしまっていた。
やっぱり高3の授業は疲れるわ。それが原因でしょう。
選択教科の受験対策だから人数は10ぐらいなんだけど、みんな気合入っているし。
僕が気合入れちゃってるのかな。いや、うまい具合に奴らと気合入れあっているのかも。授業が宗教っぽくなってる。
終礼後の授業だからいくら時間が延びても、誰からも文句言われないし折角乗ってきたのに「もう終わろうか」とも
こちらから言えないし。90分ぶっ続けでやっても「もう終わるんですか？」だもんな。
あいつら本当に凄いよ。今のところは全然問題とか解けてないけど、絶対できるようになる。
　それに比べて今までの自分の人生を振り返ってみると、全てが"なあなあ"でしかきていない。頑張ったときがない。
僕は勝利の味を知らない人間だよ。かといって、それほど大きな挫折も経験したことがない。
そんな奴にこいつらは教わっていていいのかい？　僕の方がずっと彼らに学んでいるよ。
人はそういう達成や挫折を経験していくから、成長していくのだと感じる。
彼らにはどうせだったら勝利の味を知ることによって成長して欲しいと思う。
挫折なんてこれから先、腐るほどあるのだから。
あぁ、疲れたなんて言ってらんないな。