いま非正規雇用者が熱い!!!

このブログでいつも話題にする非正規雇用者の魂の叫びみたいなのって評判があんまりよくないんですよ.コンプレックス丸出しだからかなー.それとも将来に対する不安とか悩みをもっているけれど,(自分としても理解している)それを正面きって言われたくないってのもありますよね.誰だってそうだよね.僕もなるべくなら嫌なことを考えずに生きていきたい.でもここで恐ろしいのは,もう何から何まで理解していて,その選択をしているのならともかく,何も深く考えていないのにそれを選ばざるを得なかったという人間がわんさかいるだろうという事実.そのような人たちをできるだけ減らしたいという目的がこのエントリにはあります(場末のブログで恐縮なんですが..).
先日の非常勤の先生との飲み会での話.そこで女性の先生が「男性の非常勤の先生は私たちよりも大変ですよね..」というお話をされたと書きました.「そんなの男も女もかんけえねーだろ!!」とお叱りを受けそうですが,それでも少し考えてみるとそのお叱りは少し的外れなのかもしれません.自分が男性であったとして非正規雇用の女性と結婚するイメージと,自分が女性であったとして非正規雇用の男性と結婚するイメージ,そのどちらが抵抗があるのかを考えてみるとわかるかもしれません.あるいは齢30を目前にして彼女を「コンビニでバイトしている」と友人に紹介するのと,彼氏を「コンビニでバイトしている」と紹介するのとではどちらが気まずいか.自分の親に紹介する…とかでも(たぶんそちらの方が)イメージしやすいでしょう.
(や,まあ,女性差別だとかジェンダーの話をここでしたいわけではないですよ.ねんのため)
高校生ぐらいだったらいいんですよ.「学校の勉強??なにそれ.自分は人生勉強中だ」と高々に宣言をしても.でも夢を追いかけていると言う人のそれと,堅実に1歩1歩歩んでいる人のそれとはどちらが夢に近づけるのか.あるいは,女性の方がすぐに現実を直視できるので,(よく自分でもわかっていない)夢に向かって非正規雇用している人よりも,あっさり公務員試験をパスしてしまった人の方を選ぶかもしれません.
だんだん夢のない話になってきました.しかし夢を語る,その行為自体は問題ないのです.ただ,確実に自分の将来や展望を語ることができるのか,それが重要になってくるでしょう.そのための根拠があって自分が今どれだけの努力をしているのか・考えているのかを誰かに説明したり示せなければ,単に無責任で壮大な大河ドラマを妄想しているだけと言われてもしょうがないのかもしれません.
確かにそのような世間の嫌味wwwwに負けず,自分の夢を達成し成功を果たした人がいたとしましょう.世間に向けて「ざまあみろ俺はやったぞ!!」「夢を諦めるな!!」と言うのは結構なんですが,全員が全員成功するわけではないという大前提がスコンと抜けてしまっていることが問題なのです.誰でも「俺だけは成功する」と考える.その根拠のない自信が既に間違っている.今までひとつでも頑張ったことがない人が成功できるような,そんなに世間は甘くないのです.「明日から頑張ろう」と考えるのではなく,今この瞬間から頑張るべきです.そして明日の朝早く起きようと考えていて,寝坊してしまうような人が,他の人たちが成し遂げていないような成功を収める確率は限りなく0に近いです.「何も考えてなかったけど案外人生どうにかなるものだよ」と言うのはある程度成功している人のコメントです.全てを真に受ける楽観主義者にはいばらの未来が待っています.やべーよやべーよ将来について考えないと…就職活動でも始めるかと考える人のほうが大怪我しないですよ絶対.
もう本当に目を覚ませ!と言いたいんです.僕はミラクルで今春非正規雇用から脱出できるかもしれません.でもそれは本当に苦労してコンプレックスを直視せざろう得なくなって人間的に嫌なやつになって…それでようやくようやくです.そこまでして目指す夢が希望に満ち溢れているのかといえば…わからないですけど,今後の暗黒な人生を思い横目で同級生の幸福な人生を眺め嫉妬と絶望でゲロを吐くぐらいなら,今の性格が悪くなりそうな現実の直視,そっちの方が良いと思ったからです.だってアルバイトでは将来設計でさえも許されていないんですよ?
別に一生独身でこのまま適度な幸せがあるのだったら…と考えるのも悪くないでしょう.しかしなんかそれはムカつきません?? 若くして豪遊して結婚してかわいい奥さんがいてかわいいガキがいてそのガキのために情操教育に熱心になりながら年に1度は家族で海外旅行…なんて人間がいる一方で,20万にも満たない月収を握り締めながら親のすねをかじり「いい人いないの?」とも気を使われて言われなくなり休みの前はネット三昧.幸せの価値はわからないけどね.それでもそう言っている人が後者なら,どう考えても強がりを言っているようにしか聞こえないですよ.

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そんなことはおそらく教員にならなかったらわからなかったかな.目の前にゲッソリするほど自分を投影した高校生がいて,平気で「俺はビックになりますよ」なんて言ってる.勉強もできない・しない,大学にも行かない,自分の将来設計は白紙状態.彼女は他校にいるけど,その子は大学に行くって言ってた.上手くいくのかしら.今後彼が彼女よりも何で説得力を持って優位性を保とうというのだろう.「先生の言うことは夢がないですよ」なんて平気で言ったりする.ごめんよ.でも自分の経験と,本気で思っているからこそお節介を言ってしまうんだよ.つーか何にも思ってないなら「あ,そう.頑張ってね(はーと」で終わりじゃんか.どう考えても親目線.
親すげーよ.でも全然親孝行していない.こんなバカ息子でごめんなさい.これからも一生懸命頑張ります.親孝行します.