働いている学校を辞めるということ

よくもまあこんな毎日毎日一定量の文章を書いているよなぁ.自分でも感心(すんな).ブログの更新疲れなんてあるのかね.そんなのどうでもいいじゃん.疲れたら書くのをやめればいいだけだよね.
と,これは関係ない話.今日はちょうど社会科主任の先生に会ったついでに,他の学校で専任の職が決まったので,B高校は今年度限りで…っていう話をしておきましたよ.「先生がいなくなったら教科的に非常に残念で戦力ダウンは否めません」と言ってくれたのが嬉しかったです.でも,今いる学校でいい授業をしようが生徒から人気があろうが,そのまま数年経てば専任の職が転がり込むのかといえばNOなんですよ.B高校は年長の社会科の先生がけっこういて,その人たちが辞めないと次の人は採用できないシステムです.前の日記で「辞めるって言ったら引き止めてくれるかな」とは書いたけど,それは言われなくても雰囲気でわかっていたし,そこまで極楽トンボではありません.
先生は「本当にここはヘンな学校だよね」とフォローしてくれましたが,その心遣いも嬉しかった.でも別にヘンなのはB高校だけではないでしょう.今の私立学校は経営とかそういうのはわからないけれど,全体的に異常な講師率の高さですね.他の企業と同じ.教育の場にも市場原理が持ち込まれているんです.まして教育界なんて完璧な買い手市場だから,学校側はやる気があって,きちんと生徒指導ができて,教科指導ができるたくさんの非常勤の先生がいれば万々歳なんです.もし使えない講師の先生がいたら,その人は1年で切ってまた次の年に新しい人を雇えばいい.非常勤なんて使い捨てなんですよ.能力があったとしてもその場所では次のステップには進めない.梯子は外されている状態です.それを一体何人の人がわかっているかですね.
僕がいつもチェックしているブログにB高校の卒業生のブログがあるのですが(その生徒は担当したことありませんでした.向こうはこちらが毎日覗いていることを知りません),そこに「若い先生はすぐに辞める」みたいなことが書いてあって,あーあ,それは違うんだよと.入社したてのサラリーマンがすぐに辞めるのとはわけがちがうんだよ(そういう人もいることはいますが).でもそんなことを現役の生徒に言えるわけもないですよね.彼のブログを読んでいると教育に対する怒りというか熱い思いが毎日ように書かれています.彼は教員を目指しているんですよ(おおおおお).でも高校を卒業したての人に学校の実情まではわからないよね.わからないようにしているんだ.やる気に満ち溢れていて能力がある若い先生が,どうして数人毎年のように辞めているかなんてわかるわけがない.教職に絶望している人なんて殆どいないんだよ.逆にその職を続けたいと思っているから辞めなきゃいけないんだ.
心苦しいわ.今年度いっぱいでB高校を辞めなきゃいけない自分が.いちど受け持った生徒を卒業するときまで見送れないなんて,こんなに悔しいことなんてないよ.それをもう僕は3度も経験しているんだな.こんな思いは次の学校で最後にしたい.するよ絶対.