テレビが面白くない

別に芸能人がはしゃいでいるバラエティを観ても面白くないよ.僕はドキュメンタリーとかニュース,スポーツ番組が好きなんだけど,なかなか賛同は得られない.特に女性がそうかもなぁ.だからうちのテレビは殆どNHKが稼動しているw
バラエティって放送作家が数人がいて,あーでもないこーでもないとネタをほじくりながら,芸人がそれを自己流にアレンジして発信し,かわいいアイドルはにっこりと微笑むと.だから短期間で作れるし,経費・人件費も特定の箇所に集中しているから比較的作りやすいんだろうな.ドキュメンタリーは継続的な取材と予算がかかるから作り手としても二の足を踏むんだろう.華もないし.
でも番組の質という面ではどうなんだろ.良い本が売れるわけでもない現状と似ているよね.ただテレビは受け身のメディアだから視聴者への浸透力が強いと思う.それが更にテレビのバラエティ化を促進させるんでしょう.でも僕みたいな人間がテレビ離れをおこしてネットとか新しいメディア,それか書籍への回帰を果たすことで視聴率は低下していっている.多くを選べるということは,これまでのように娯楽がない世界と違って傾向が分散し,それぞれがあぐらをかいていたら一気に淘汰されるということだ.プロ野球ジャイアンツ戦の視聴率が低下したのも致し方ないよ.それは時代のせいでもある.
嗜好が分散されることで限りある市場資金が特定分野に投下されないということが,市場の競争が生まれることとして期待されるのに,結局は質の低下をもたらしタクシー業界のような共倒れのラストが待っているのかもしれない.そのためには新しいところから金脈を発見して,興味のなかった人たちを開拓する能力が業界では求められる.なんか新自由主義経済みたいだな.まさしくそうなんだろうけど.
でも今までテレビを観ていなかった人たちを,もう一度振り向かせることは可能なんだろうか.僕は無理だと思う.だからテレビ局も逃げ道としてネットワークメディアなどの参入を図ろうとしているんだろう.地デジのうんざりするぐらいのCM本数もこれで理解できるよね.本業に固執しようとすれば淘汰される.でも本業から離れるものは結局失敗するんだよな.どうやってもテレビが支配しているメディアは終焉に向かっていくと思う.