『まんがパレスチナ問題』

久しぶりに出会った本当に素晴らしい本です。
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4061497693/
まんがってタイトルだけど、通常の漫画じゃないよ。挿絵があって絵本のようです。ニュースを見ていても中東の民族・宗教問題は本当にわけがわからない。でも「わからないからいいや」じゃなくてそれを知ることが大切です。知る努力が。いい加減に「シラねー」って恥ずかしげもなく言うのはやめましょう。外国に行ったら白い目で見られますよ(たぶん・・・)。
でも「知る努力」といっても、何もわからなければどこから手をつけていいのかさっぱり。。。教わってないんだもの、学校で。学校の責任です。大半の高校では、世界史の現代史までは到達できない。しかしそれを嘆いたところでどうなるわけでもないから、知ることで学校教育の矛盾でさえ打開しましょう。「何もわからない・・・だけど少しはわかるようになりたい」そんな人にこそ、この本がお勧めなのです。ユダヤパレスチナの入門書で(僕が知りうる中で)いちばんいいです。
本を読んでいくと「こいつら何だ? わりーやっちゃな」って人たちが出てきます。でも重要なのはそこじゃない。簡単に善悪をつけることをしてほしくないんです。善悪は物事をスッキリさせます。しかし同時に善悪は自分と反対の意見を容易には受け入れられなくしてしまうのです。大切なのは事実を事実としてとらえる。そして事実さえも疑っていろいろ考える。一冊の本でしかありませんが、これは多面的な物事を考えさせてくれる懐の深い本であると感じました。
お勧めですよ。読んだら感想を聞きたいですね。