(33)『砂糖菓子の弾丸は撃ちぬけない』

砂糖菓子の弾丸は撃ちぬけない (富士見ミステリー文庫)

砂糖菓子の弾丸は撃ちぬけない (富士見ミステリー文庫)


今や直木賞作家でもある桜庭一樹ライトノベル.表紙があまりに萌え系で買うのを少しためらった.それでも読んでみようと思った理由は前に書いたとおりです.
作品は言ってしまえば中二病全開.それらの妄想に支配されていた経験を1度でも持つ黒歴史を抱える我々が読んだら死にたくなる代物ですよ.それでも中高生にはたまらないものなんだろうなぁ.
「『砂糖菓子の弾丸は撃ちぬけない』を読んだよ.中高生のときの自分なら共感しまくりだったと思う.しかし残念ながら俺は歳をとってしまった.主人公の女の子ふたりにも,兄ちゃんにも共感できない年齢になってしまったんだ.むしろ担任の先生に考え方も立場もシンクロしてしまう自分が少し悲しいよ」というようなことを,委員長の学習ノートにコメントしておきました.そいつがあと10年ぐらい経った後,そのノートを読み返して死にそうになってくれたら幸いですなww