スティーヴン・キングの原作と映画

http://d.hatena.ne.jp/torly/20050715#1121415512
映画のほうはダメダメだったなぁ。キングの作品はいろんなパターンに分けられると思うけれど、ホラーの原作を映像化するのはダメダメだ。もちろん『ミザリー』『シャイニング』『キャリー』(すべてリメーク前の作品)っていう成功例もある。だけど『ペットセメタリー』なんかは絶対に映画と原作は違うんだよ。原作はジワジワくる恐怖なんだけど、映画のほうはビックリ箱ホラーになっちゃってる。すごくもったいないなぁ、なんてね。
ホラーじゃなかったらいけるんじゃないかな。『グリーンマイル』は誰しもわかる感動作に仕上がっているし、『デットゾーン』これは最高傑作だと思う。原作もいちばん好きで、クローネンバーグ&クリストファー・ウォーケンの組み合わせがそれを裏切っていない(問題はそのソフトをレンタル屋が置いているかどうか)。
やっぱり心理的な恐怖を映像化するのは難しいんだね。僕がいちばんのホラー小説だと思っている夏目漱石の『夢十夜』(の子供を背負って歩いている話。第何夜だっけ?)なんかは映像化は不可能でしょう。心理ホラー映画は割り切って観るしかないですね。