確率

今日は灼熱地獄の中、市ヶ谷の東京都私学協会まで適性検査試験の願書を出しに行ったよ。適性検査は東京都の私立学校の合同教員採用試験なのです。それで本日は授業は15時まであるのに提出時間が16時までだって。提出は昨日今日明日の平日3日間だけ。しかも郵送もダメ。本人が直接提出しないとダメ・・・もうアホかと。殿様商売やってますね(商売なのか?商売だろう)。私学協会は別に受験者がひとり減ったところで関係ないんだから無敵ですよね。
そんなことに文句を言っても不毛なので(言ってるけど)炎天下で蜃気楼が出そうな中をダッシュしましたよ。若いっていいね。提出できたのは15時58分でした。
帰るときに採用率が書いてあるボードがあったのでいつもは見もしないんだけど、今回はしっかりとながめてきました。私立の採用試験は合同のものがあった後、名簿(提出した履歴書)にその結果が掲載され、それを各学校関係者が閲覧し、直接本人に話がくるのです。「うちの学校の採用試験を受けて頂けませんか?」ってね。だから適性検査の判定がAであっても、学校から話は来ずに当然採用に至らないケースもあるわけです(誰かさんみたいに・・・)。
ボードには各教科の実績が書いてあります。やっぱり理系教科の採用率が圧倒的に高いですよ。物理なんかは倍率が6倍ぐらいです。もうこれなんて本気で勉強したら絶対に採用されますよ。数学も倍率が低かったです。理工系の勉強を大学でやった人は「教員になろう」と思う人が少ないんですかね。で、僕の専門教科である地理の昨年度の倍率は・・・受験者数158人で採用者数(専任教諭)3人だって。
158人受けて採用されるのが3人(東京都での採用が1人。他の県での採用が2人)です・・・ま、狭き門はわかりきったことなのですよ。非常勤講師としては8人採用されてました(この中に僕は入っているわけです)。これは3人という数字をどうとるかなんですよ。僕は0人じゃなくてよかったなと思いました。可能性はあるわけですからね。じっさいにこの数字に表れていない採用者もいるわけですよ。どう考えても昨年度採用された地理教員が3人ってことはない(ハズ)。非常勤から専任にそのまま吸い上げられるとかだってあるだろうし。あとは・・・コネクション? やっぱり。
今から20年・30年前、教員免許を持ち、望めば誰でも教員になれた時代がありました。就職先がなかったから「先生にでもなるか」「先生にしかなれない」という「でもしか先生」です。だけど今はそういう時代じゃないのです。生まれた時代を恨んでも何も始まらないんですよ。
自分が望む職業になるということは難しい。でも職業に就くことはそれほど難しいことじゃない(選ばなければ)。選ぶから問題なんだ。だけど僕は自分が望む職業に出会えてよかったと思うよ。あと3年、死ぬ気でがんばってみよう。ダメならまた別の道を考えるよ。それからだってまだ遅くないでしょう。