メロンコリーそして終わりのない悲しみ

 何が問題なのかはわかっている。こうやって疎遠になっていくのかなと思った。
人ってやっぱり求め合わないとダメだ。片方からの強烈なアプローチがあったとしてもそれは報われない。
ただの悲劇。あまりにも一方通行なパターンが多すぎたのかも今まで。
時と共にそれは移り変わる。自分が追っかけていたのか追っかけられているのかわからない。
そしていつか追っかけっこの足取りは重く歩むことをやめてしまう。別にそれはあえて言う話でもない。
みんなわかっている。壇ノ浦の戦い。あのとき平氏は勝てた。
わかっていることほどつらいものはない。わかっている。
「あなたは本当にわかっているの?」
夢の中で毎日言われなくてもわかっているんだよ。何が自分に今必要なのか。でもどうにもならないんだ。
それを逃げといってしまえばそうかもしれない。だけどどうすればいいの?
わからない。わかっているからわからない。知れば知るほどわからなくなる。