高校野球

「あれ?今日母校の試合じゃん?」と思ったのが午前4時。
「観に行くか・・・」と思ったのも午前4時。
・・・起きれたよ。若いって素晴らしいね。
車で行っちゃうかー、と軽く考えて、いざ出発したら国道激混み。
しかも僕の前をずっと走っていたトラックが重機積んでるのよ。もうほんとにノロくってイライラしちゃった。
 40分ほど遅れて球場に着いたら、もう3点負けてる・・・。。
応援中はとにかく暑くて熱くて、尋常じゃないほど汗が出た。体の水分がなくなっていく感じがして
死にそうでした(涙がすぐに出ちゃう人は高校野球の応援行くといいかもねー)。
僕はブラスバンド部だったので応援スタンドに行き、とりあえずオヤジ(顧問の先生)を
見つけ挨拶。「おぉ、やっぱり来たかー」って嬉しそう。「やっぱり」って、やっぱりそう思われているのか。
つーか、夏休みを豪快にとれるのは教員ぐらいだもん。
 試合は熱かったー。
どれくらい熱かったかはいろいろあって説明しづらいんだけど(笑)、とにかく熱かった。
「うぉー!」「ぎゃー!」「よっしゃー!」
って狂ったように応援できた(むしろ率先して狂ってた)。
 僕はひとりで行ってひとりで応援していたのに、いつのまにかまわりの人と喋ってた。
 A「偉いですねー、今日はおひとりで応援に来られたんですか?」
 僕「ええ。毎年のことですけど、この時期暇なのが僕ぐらいなんですよ。友人は皆忙しくて」
 B「OBの方ですよね?」
 僕「そうです」
 A「学校はお休みなのかしら?」
 僕「はい」
 B「何年生? しばらくしたら就職活動とか大変でしょう? 野球応援に来れるのもあと何年かですよ」
 僕「いえ、もう働いているので・・・」
 AB「?」
 僕「あの、学校で働いているので・・・教員なんですよ。僕の学校は負けてしまったので、
   もうここしか応援するところがないんです」
 A「あらあら」
 B「えー、本当ですか? 凄いですね!」
 僕「いえ、何が凄いのかよくわからないですよー(笑」
・・・いつもこんな感じです。どこに行ってもこんな感じです。
今日一緒に応援させて頂いた方は野球部の1年生の保護者の方でした。
今の学校(母校)のお話、誰先生がどうこうのお話、「甲子園行けるといいですねー」というお話、
僕の現役の頃の話・・・そんなお話を「わー!」とか「ぎゃー!」なんて叫びつつ、ずっとしていました。

 それも高校野球の応援の楽しみなんですよ。繋がりって大事なことだと思う。
変に醒めて「母校?知らん」みたいに言う人がいるけれど、そういう人よりは僕はずっと楽しんでいます。
だって自分にもそういうときがあったんだもん。確かにあった。夏の暑さとか熱さ、そういうもの
一瞬で想い出すことができる。今なんて忙しい日々に追っかけられて、夏が暑いことしかわからない。
違うんだよ、夏は熱かったんだよ。何年か前の夏はね、絶対。それを想い出したいじゃん?
グラウンドの、今、まさに熱い後輩におんぶするかたちでも何でもいいから、気合入ってない自分を
鼓舞したいんだ。・・・って、情けない先輩だなぁ(笑。

 試合は勝ちました。
もう喉がカラカラで声が潰れている。鼻が痛いよ。日焼けだよ。
勝った瞬間は周りの「母校を応援している」ということだけ共通している、今日知り合ったばかりの
方々と抱き合ったり大騒ぎでした。あ、こんなことならカワイイ子の近くに座っておけばよかった(ぶぶ。

 あと何日かですね、後輩諸君。
残りの試合、悔いが残らぬよう(だけど本当は残ってもいいんだよ)、精一杯頑張ってください。