「明日」と言ってて今日はもう五月

 カップルが異常に多かったのが気になったんだけど、、、って僕以外みんなカップルだった。
休日前だからでしょうな。とりあえずウタダ旦那の話題作を観ておくべ、って感じだった。
観終わって隣の彼氏の感想「うーん・・・正直わからない」。
・・・え? わかりすぎるほどわかりやすかったと思ったんだけど。
それとも「面白さがわからない」ってことだったのかな。それなら理解できる。
他の映画と全然違ったもの。だから普段言われる「話題作」を観ている人は首を傾げたくなると思う。

 映画が何で面白いか、と言えば「こうでなければいけない」というモノが決まっていないところ。
非日常は当たり前だし、カットコマ割・ストーリー何やってもOK。そしてその非日常空間に観客は陶酔する。
そしてキリヤ氏は暴れ回ってくれた。しかも限られた予算6億円の中で暴れまわってくれた。
これが監督一作目としたら万々歳の合格点だろう。
映画後半の首を傾げたくなるほと熱いメッセージにも、彼の迸るほどの情熱を感じる。
でも情熱なんて空回りしててもいいじゃない。
「みんなが幸せになることはないかもしれない。だけどみんなの幸せを目指したい」
そのメッセージが聞けただけでも大満足。やっぱり熱い人には惹かれるよ。
スカしている自分なんて全然カッコ悪いのに、日常では熱くなりきれない自分を鼓舞してくれるから。