『惑星ソラリス』

 体がものすごく痛い。たぶん職場の席替えの後遺症。本やカラーの資料って重いんだよね。
そして心も痛い。今日はウンザリするほど嫌なことがあった。こんな日は部屋でタルコフスキーの『惑星ソラリス』を観る。
オープニングタイトル、J.S.バッハの「我、汝を呼ぶ、主イエス・キリストよ」のシンセオルガンで泣ける。
いや、ほんとうに泣ける…泣けるはずと思ってしまう。泣けないけど。
バッハは偉大だなーと思ったり。もちろんBGMとして採用したタルコフスキーも偉大である。
惑星ソラリス』を観ていると人間って何なのかな、なんて思ったりする。いったいどこから人間なのか。
何をもって人は人となるのか。
感情もあって、記憶も部分的にあって・・・だけど「それ」が人じゃないとわかったとき、
人は受け入れることができるのだろうか。
それが愛すべき人のかたちをしていて、その人はもうこの世にいないとしたら。。。
宇宙船の内部があまりに、小汚いのにも共感できる。リアルすぎて、その汚さにも涙が出る。